今回は、犬を迎えたらやらなければいけない定期予防と、しつけについてのお話です。
子犬は、生後一カ月までは、お母さんのおっぱいのみで過ごし、1カ月を過ぎたころから、徐々に離乳食が始まります。母乳がしっかり飲めた子は、2カ月になると、お母さんからの移行抗体がなくなりますので、混合ワクチンを接種しなくてはなりません。早いうちにお母さんと離れた子犬は、移行抗体の切れる時期も早く、環境によっては他の子犬たちとの接触もありますので、初回ワクチンを2カ月以前に行うことがあります。
混合ワクチンは、初回接種から1カ月おきに生後3カ月まで接種します。
混合ワクチンの接種が無事済んだら、お待ちかねのお散歩がはじまります。
その後は、1歳3カ月の接種を終えると2年ごとの追加接種となります。
混合ワクチンは、2種・4種・5種・6種・7種・8種・9種と種類は様々です。生活環境に応じて必要なものを接種していきましょう。
さて、生後3か月の接種が終わると、狂犬病のワクチン接種をします。
現在、日本では狂犬病の発症はありません。しかし、諸外国には、まだまだ蔓延しています。狂犬病予防法と島国である地の利によって、狂犬病の侵入を食い止めているのです。
初回接種時には、最寄りの市役所への畜犬登録を行い、狂犬病接種済み鑑札を発行してもらいましょう。畜犬登録時に渡される鑑札は、犬1頭に1つです。飼い主変更時には、鑑札を持って行って、変更しましょう。狂犬病のワクチンは、1年に1度の接種が義務づけられています。
定期的なワクチン接種とともに、大切な定期予防として、毎年6月から12月までのフィラリア症予防があります。これは、心臓に寄生するフィラリアという寄生虫症の予防で、月に1度の飲み薬で予防します。同時に、この時期にはノミやダニなどの活動が活発ですので、お散歩が始まっていれば、これらの寄生虫の予防を行いましょう。
最後に、しつけについてです。一番大切なことは、自分たちの生活に合わせて犬を育てることです。「犬の言いなりにならない!」これが最初のテーマです。犬に仕えている飼主さん、結構多いですよ。